こんにちは、土佐あかうし先生🐂です!
前回、【第6回】をもって、**「独り立ちの資金問題」**をクリアするための具体的なマネープランをお話ししました。これで、経営という舞台は整いました。
さあ、ここからはブログのもう一つの柱、**「繁殖経営のリアル」に深く踏み込みます。しかし、この専門技術の話に入る前に、まず最も大切な「哲学」**を共有させてください。
■牛飼いには「正解」がないという哲学
私は農業高校の教員でした。学校の勉強には、必ず「正解」があります。しかし、牛を飼う仕事には、残念ながら一つの「正解」はありません。だからこそ、牛飼いの仕事は奥深く、探求する面白さがあるのです!
- A牧場で成功したやり方が、B牧場の牛には全く合わない。
- 昨年のやり方が、今年の気候や飼料ではうまくいかない。
こうしたことが日常茶飯事です。なぜなら、相手は生き物であり、農家さん一人ひとりの環境(土、水、餌、牛舎、そして牛の群れ)がすべて違うからです。
このブログでこれからお話しする専門技術やノウハウは、決して**「これが絶対に正しい方法だ!」という正解ではありません。**
読者の皆さんには、これを**「やり方の引き出し🗃を増やすイメージ」で読んでいただき、「うちの牛にはこのやり方が合うかな?」**と試行錯誤する材料にしてもらえたら、元教師としてこれほど嬉しいことはありません。
この哲学を胸に刻み、繁殖経営の最重要ミッション、**「一年一産」**の実現に向けた戦いを始めましょう。
【技術編を読む前の注意点】
今後、私たちは牛を**「経済動物」として捉えた厳しく現実的な表現を多く使用します。当ブログは、農家さんや新規就農者向けの「経営ノウハウ」発信を目的としています。動物愛護の観点から経済動物としての割り切りが難しいと感じる方は、誠に恐縮ながら、閲覧をご遠慮いただけますようお願い申し上げます。(詳細については、**[プライバシーポリシー‐免責事項]**をご確認ください)
■牛飼いの最重要ミッション:「一年一産」
私たち牛飼いの仕事は、牛の命を預かる仕事であると同時に、経営としてその能力を最大限に引き出すことでもあります。
繁殖経営における究極の目標は、「一年一産」。つまり、母牛一頭が、一年間に一頭の子牛を産むペースを維持することです。
【なぜ一年一産が重要なのか?】 子牛は、繁殖農家にとって最大の収入源です。この出産間隔が長くなるほど、子牛を産まない「空胎期間」が長くなり、餌代や管理コストだけがかさむため、経営が圧迫されます。
「一年一産」は、儲かる牛飼いになるための絶対的な基盤なのです。
■最後に:これから始まる「3つの戦い」
このミッションを達成するためには、以下の3つのステージで管理を極める必要があります。
- 【発情発見👀】:わずかなチャンスを逃さない技術
- 【体調管理🥗】:子宮回復やBCS(体型)を整える内部管理
- 【環境整備👷🏻♂️】:餌、水、床など、健康を支える外部環境
次回からは、この最初の壁である「発情発見」について、自社で導入している最新センサーの活用術や現場での観察ポイントを具体的に公開していきます!
🔔次回予告
【第8回】発情発見ノウハウ(前編):AIセンサーと現場の知恵でチャンスを逃さない


コメント